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小児専門医療 〜東京都における小児医療の拠点〜

摂食障害、心身症

摂食障害

 摂食障害とは普通に食べることができなくなってしまう病気です。子どもの摂食障害にはいろいろな種類がありますが、その半分は「やせたい」と思ってはいません。さらに言えば、「やせたい」と思っている場合も、実はやせることが本当の目的ではないのです。摂食障害とは、「心の行き詰まりを食べ方にすり替え、結果的に身体に異常を来す病気」なのです。心療内科では以下のような、症状に対して、心と身体と環境の面から診ています。

拒食症(神経性やせ症):やせたくて食べずに、過度の運動をする
食物回避性情緒障害:やせようとは思っていないが、何故か食べたくない
うつ状態:うつ状態による食欲不振
制限摂食:幼児期から小食で身体が小さめ
選択摂食:幼児期から極端な偏食
嘔吐恐怖:食物が喉に詰まる不安があり、少ししか食べられない
機能性嘔吐症:食べた後、吐こうとしていないのに吐いてしまう
過食症(神経性過食症):胃袋が一杯でも食べたい過食症

心身症

 自律神経とは「自分で意識しなくても自動的に身体の体温や血圧、消化・吸収、汗などを調整してくれる神経」です。自律神経の調整は心の影響を受けやすいものなのです。一般的には「胸がキュンとなる」、「はらわた(腸)が煮えくり返る」、「恥ずかしくて顔が赤くなる」などとして感じます。これは心が自律神経を通じて血管の太さや汗腺の活動を変化させるためです。心が疲れるような状態が持続しているのにその環境から離れずに踏ん張ろうとすると、自律神経の調子が崩れて身体的な症状となってしまいます。これは心が弱いからではなく、頑張ろうとし過ぎた結果のことが多いです。心療内科では、身体の症状に対する薬物療法に加えて、家族の関わりや学校などの環境調整も一緒に考えていきます。

診療科のページ

『身体の症状があるにもかかわらず、診察や検査により身体的な原因が特定できない』場合、自律神経や無意識を介した身体症状の可能性があります。
心と身体は“自律神経”や“無意識”を通じて相互に影響しあっているため、身体的な治療のみならず本人の心理的面接やご家族の関わり方の振り返りや環境調整など多方面からアプローチが必要となります。そのため、お子さんの症状や経過、特性、お子さんを取り巻く学校や家族状況、ご家族のお考えなどを詳しく伺います。そして、単に症状を除去することだけを目的とせず、症状に託された心の奥のからのメッセージを共に考えていきます。心の成長・変化が成されることで、症状が必要なくなり再発しないことを目指しています。