薬剤科では、医薬品の有効性、安全性及び経済性を考慮しながら、調剤を主体とした医薬品の調製・供給と情報提供や、患者さんとそのご家族の方への服薬指導を通じて薬物療法を支援します。
医薬品使用に関わる安全性の向上を目指して、特に次のことに力を入れています。
病気の子ども達に対する薬物療法の効果が少しでも高まるよう、職員が一丸となって努めています。
医師の処方箋に基づいて、患者さん個々に合わせてお薬を調剤します。小児の薬は粉薬が多く、特に小児薬用量のチェックや混合時の安定性、配合変化、相互作用等、安全に薬を飲んでいただけるよう細心の注意を払っています。外来は原則として院外処方箋を発行しています。
注射薬はのみ薬と異なり効果が速いため、注射処方箋に基づいて、投与量、投与期間等を確認しながら患者さん毎に調剤し(取り揃え)ます。
抗がん剤だけでなく中心静脈栄養液(TPN)や一般注射薬も対象として、監査システムを活用しミキシングを行います。NICUやPICUに設置されたサテライトファーマシーでも調製を行っています。
安心して治療を受けて頂けるよう、副作用や飲み合わせを確認し、ベッドサイドや病棟、おくすり相談室で、入院患者さんに使われるお薬の説明を行い、質問にお答えします。また、「おくすり手帳」を活用し、退院後のスムーズな服薬支援につなげています。
薬に関する様々な情報を収集し、整理・評価し、医師・看護師等に状況によっては至急で、提供します。情報誌を毎月発行し、新たな情報を院内や連携機関にお知らせしたり、新規に医薬品を採用する際には、小児における使用状況、安全性等を確認し、薬事委員会に提供します。
当院で使用する医薬品全ての在庫・供給の管理を行います。小児の専門医療を行っているため、稀少で高価な医薬品が多く、医薬品の有効性と安全性の確保だけでなく、経済性にも注意を払います。
採算性などから製薬会社で製造していない注射薬を中心に、患者さんに合わせて調製します。
薬に関してより詳しい説明を行います。また、ご質問やご相談に応じます。(平日9時〜17時まで )
資格名 | 人数 |
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日本小児臨床薬理学会・日本薬剤師研修センター 小児薬物療法認定薬剤師 | 8 |
日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師 | 1 |
日本病院薬剤師会 感染制御専門薬剤師 | 1 |
日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師 | 2 |
日本静脈経腸栄養学会 NST専門療法士 | 3 |
日本糖尿病療養指導士認定機構 糖尿病療養指導士 | 1 |
日本医療薬学会指導薬剤師 | 2 |
日本医療薬学会認定薬剤師 | 2 |
日本病院薬剤師会 病院薬学認定薬剤師 | 3 |
日本医療情報学会認定 医療情報技師 | 1 |
日本薬剤師研修センター 認定実務実習指導薬剤師 | 5 |
日本薬剤師研修センター 研修認定薬剤師 | 11 |
当院では、原則として院外処方箋を発行しています。ぜひ、かかりつけ薬局を決めて、そちらでお薬をいただいてください。 なお、院外処方箋には期限がありますので、発行日を含めて4日以内にかかりつけ薬局へお持ちください。
おくすり手帳をご持参ください。
また、緊急でご入院される場合は、現在服用中のお薬をご持参ください。
お子さまにお薬を上手に飲ませていただく方法、坐薬や目薬を正しく使っていただく方法をご紹介します。参考にしてください。
子どもによる大人用の医薬品の誤飲が多く発生しています。医薬品を誤飲すると、場合によっては入院を要するような重篤な健康被害を生じるおそれがあります。 お子さまのいるご家庭での医薬品の保管には、十分注意しましょう。
子ども用の粉薬は甘い味や香りをつけて飲みやすくする工夫がされているものが多くあり、水か白湯で飲むことが基本となります。 しかし、お薬を飲むのが嫌い、上手にお薬を飲めないお子さまも多いため、少しでも粉薬が飲ませやすくするよう当院でよく処方される薬を中心に、粉薬と服用補助食品の飲み合わせをご紹介します。 服用補助食品は、飲ませる直前に混ぜて、長時間放置しないようにしてください。
ご不明・ご心配な点などありましたら、主治医または薬剤科へお問い合わせください。
当院内分泌・代謝科から女性ホルモン補充療法としてエチニルエストラジオール(プロセキソール)錠の処方が出ることがあります。 少量から開始する場合、5ng(ナノグラム)/kgから開始し、徐々に増量します。 当院では「プロセキソール錠0.5mg」を使用し、3段階にて倍散を調製し、1マイクログラム/gを作成したのち、調剤しています。
当院発行の院外処方せんに関して、病院と共有が必要な事項等がありましたら、書面にて報告をお願いします。(報告様式例:PDF)
・速やかな処方修正が必要な症例(例:同じ疑義照会が繰り返されている、倍量処方が疑われる)
・著しい服薬不遵守 又は 誤用が疑われる場合
・重大な副作用が疑われる症例
・その他
郵送 又は ファックスでご報告下さい。
【郵送】
〒183-8561 東京都府中市武蔵台 2-8-29
東京都立小児総合医療センター 薬剤科 宛
【ファックス】
Fax:042-312-8162(庶務課直通)
ADHD適正流通管理システムに関するお問い合わせは、以下へお願いします。
・患者登録に関すること(重複患者の確認を含む)
登録医師又は薬剤科(医薬品情報室)
・処方登録に関すること
処方医師
042-300-5111 (代表)よりご連絡ください。
夜間・土日祝日は“児童・思春期精神科当直医師”又は“薬剤科当直”へお問い合わせください。