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各診療科・部門紹介

眼科

特色・専門領域

白内障・角結膜疾患・網膜硝子体疾患の手術を中心として、眼科全般の診療を行っています。患者さんの立場に立って、“視覚の質(QOV;quality of vision)”の向上を目指すべく日々診療に取り組んでいます。また、ERと連携して救急眼疾患にも対応しています。

白内障手術では乱視矯正も積極的に行っています

通常の症例から全身の合併症を伴う症例まで、ほぼ全例に小切開超音波乳化吸引術で対応し、乱視矯正が必要な症例に対してはトーリック眼内レンズ(乱視矯正眼内レンズ)を挿入して矯正を行っています。トーリック眼内レンズ挿入時には手術顕微鏡の手術ガイダンスシステムを利用して、より精度の高い乱視矯正に努めています。
白内障手術治療は1泊2日の入院が基本ですが、仕事や家庭の都合のある方は日帰りで、体のご不自由な方や遠方の方はご希望により長めの入院も可能です。
また、当院では島嶼患者の診療を重点項目の1つに掲げていますので、白内障手術を希望して伊豆諸島や小笠原諸島から受診される患者様の場合には、交通の便を考慮し、できる限り即日入院で対応しております。手術日は火曜日と木曜日となっていますので、手術を希望される患者様は、眼科外来に電話(03-3444-1181)でご連絡の上、月曜日または水曜日にお越しいただければ、そのまま入院して翌日手術を受けていただくことが可能です。

硝子体手術は小切開硝子体手術システムと広角眼底観察システムを導入しています

硝子体手術は網膜剥離や糖尿病網膜症などに加えて、黄斑部疾患の視力改善にも適応が拡大しています。25ゲージ小切開硝子体手術広角眼底観察システムを用いて、合併症を起こさない術式を工夫しています。また、光干渉断層計(OCT)導入され、黄斑部疾患にも力を入れています。

緑内障手術では低侵襲緑内障手術を導入しています

眼に負担の少ない低侵襲緑内障手術を導入しており、白内障手術の際に同時に行うことも可能です。緑内障が進行する前の早期から手術を行うことにより視機能の保持に努めています。また、光干渉断層計(OCT)を活用して、緑内障の早期発見や経過観察に役立てています。

抗VEGF薬の硝子体内注射を行っています

抗VEGF薬の硝子体内注射の適応は、加齢黄斑変性だけでなく、黄斑浮腫を伴う網膜静脈閉塞症や糖尿病網膜症、病的近視における脈絡膜新生血管、血管新生緑内障にも拡大しています。病態に応じて、最適な治療ができるよう検討しています。

ぶどう膜炎の診断と治療を行っています

難症例については東京医科歯科大学と提携して診断・治療にあたります。ぶどう膜炎に伴う併発白内障の手術についても対応しています。

角膜疾患の診断と治療を行っています

感染症だけでなく、翼状片、水疱性角膜症、角膜変性症にも対応します。翼状片に対する手術では再発を起こさないよう工夫して手術を行っています。また、帯状角膜変性に対する混濁除去手術も行っています。

関連リンク

主な診療内容

白内障、緑内障、糖尿病網膜症、ぶどう膜炎、網膜剥離などの失明見つながる重篤な疾患から、近視、遠視、乱視などの屈折異常、逆さまつげや眼瞼内反、ものもらいなどの眼瞼疾患、結膜炎、ドライアイ、角膜炎などの眼表面疾患まで幅広く対応できる診療体制を整えています。
※コンタクトレンズ処方は行っていません

白内障

白内障は、眼の中でレンズの役割をする水晶体が混濁することで視力の低下をきたす病気です。加齢とともに生じることが一般的ですが、眼外傷、糖尿病やアトピー性皮膚炎などの全身疾患、ステロイドなどの薬剤使用、その他の眼の病気などに伴って生じる場合もあります。病状が進行し日常生活に支障がみられる場合は、手術を行うことで視力を回復させることができます。手術では濁った水晶体を取り除き、水晶体の代わりとなる眼内レンズを挿入します。


白内障手術の流れ.jpg

白内障手術の流れ

当院の白内障手術への取り組み
小切開超音波乳化吸引術で手術を行います
ほぼ全例で2.4mmの切開創から超音波乳化吸引術で、眼への侵襲が最小限になるよう工夫して手術を行っています。

トーリック眼内レンズ(乱視矯正眼内レンズ)を積極的に用いています
乱視とは、角膜や水晶体の歪みのため焦点が1つに結ばれず、ぼやけて見えてしまう状態です。乱視が強い場合、白内障手術後の視機能に悪影響があります。トーリック眼内レンズは、乱視を矯正する効果のある眼内レンズで、角膜乱視が強い眼に使用します。乱視が軽減され、良好な裸眼視力を得ることが期待できます。
※保険適用の眼内レンズです

通常の眼内レンズ.jpg   トーリック眼内レンズ.png
 通常の眼内レンズ    トーリック眼内レンズ

手術ガイダンスシステムを活用しています
トーリック眼内レンズを挿入する際、手術する眼の乱視の角度に合わせて眼内レンズの方向を固定することが必要になります。手術ガイダンスシステムでは、術前に撮影した結膜血管を手術中に照合することにより、トーリック眼内レンズを固定する角度をリアルタイムで手術顕微鏡の視野内に表示することができます。このシステムを活用して、より精度の高い乱視矯正に努めています。また、切開創や前嚢切開の位置や大きさの確認でき、より精密な白内障手術が可能となります。


IOLマスター 700とCALLISTOeye.jpg   乱視軸.png     
  長軸長測定装置と手術顕微鏡を連携する手術ガイダンスシステム        眼内レンズの固定角度を表示

低加入度数分節眼内レンズを導入しています
遠方のみでなく中間距離が見えやすくなる可能性のある眼内レンズ(レンティスコンフォート®)を導入しています。従来の単焦点眼内レンズと違い、レンズの上半分が遠方に、下半分が手前70cmぐらいにピントが合うよう設計された眼内レンズです。高額な多焦点眼内レンズに比べると近方の見え方は劣るものの、保険診療の範囲で手術が可能です。
※保険適用の眼内レンズです

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  低加入度数分節眼内レンズ

緑内障

緑内障は、視神経が障害されることにより、見えない部分が出現したり、視野が狭くなる病気です。わが国における失明原因の第1位を占めており、40歳以上の緑内障の有病率は5%と言われています。緑内障では、いったん悪くなった視力や視野を元に戻す治療法がありません。早期に発見して早期に治療を開始することが重要で、点眼治療や手術で眼圧を適正な値に保ち、進行を遅らせることが治療の基本です。基本的には点眼治療から開始し、十分に眼圧が下がらない場合には手術を行います。

当院の緑内障手術への取り組み
低侵襲緑内障手術を導入しています
眼の中の水(房水)の排水溝である線維柱帯が目詰まりして機能が低下すると、眼圧が上がりやすくなります。線維柱帯を部分的に緑内障手術用鋭匙で切開したり、線維柱帯にステントと呼ばれるチタン製の筒を留意することによって、房水の流出抵抗を下げ眼圧を下降させます。いずれも角膜の小さな創口から特殊な器具を挿入して手術ができるため、眼への侵襲が少ない手術が可能です。

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緑内障手術用鋭匙(カフークデュアルブレード®)            ステント(iStent®

光干渉断層計(OCT)を活用しています
光干渉断層計は、網膜の断層画像を撮影できる機械です。従来の眼底検査だけではわかりにくい視神経乳頭陥凹の程度や網膜神経線維層の厚みも測定することができ、緑内障の早期発見や経過観察に活用しています。

緑内障OCT.png
       緑内障の網膜神経線維層厚の分布画像:両眼とも下方に神経線維の菲薄化あり

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        光干渉断層計(RS-3000 Advance2)

網膜硝子体疾患

網膜硝子体疾患の代表的なものとして、糖尿病網膜症、網膜剥離、網膜静脈閉塞症、網膜前膜、黄斑円孔などがあり、疾患によって症状もさまざまです。網膜は眼の中でフィルムの役割を担う重要な組織であり、視機能に大きな影響を与え重症になると失明につながる疾患もあります。重症化したり、硝子体出血が出現した際には硝子体手術が必要になることがあります。

当院の硝子体手術への取り組み
25ケージ小切開硝子体手術をシステムを導入しています
硝子体手術の際に、手術機器を挿入する創口が3ヶ所必要になります。術中に眼球の形態を保つための灌流液を入れる創口、眼内を照らす照明を入れる創口、硝子体を切除するカッターを入れる創口です。小切開硝子体手術システムでは切開創は25ゲージ(約0.5mm)で手術を行うため、眼球への侵襲が最小限に抑えられます。

広角眼底観察システムを用いて安全で効率的な手術を行っています
術中に眼底を広い視野で観察できるため、眼底全体の状態を把握しながら手術が行えます。また、最新の手術装置と組み合わせて、より安全で効率的に手術を行うことができます。

広角眼底観察システム.jpg             白内障・硝子体手術装置.JPG

 広角眼底観察システム(Resight®         白内障・硝子体手術装置(コンステレーション®

抗VEGF薬の硝子体内注射を行っています
網膜の中心部分の黄斑部疾患の中には、抗VEGF薬の硝子体内注射が有効な疾患があります。加齢黄斑変性、黄斑浮腫を伴う網膜静脈閉塞症や糖尿病網膜症、病的近視における脈絡膜新生血管、血管新生緑内障に対して、病態に応じて最適な治療ができるよう検討しています。

光干渉断層計(OCT)を活用しています
光干渉断層計は、網膜の断層画像を撮影できる機械です。従来の眼底検査だけで分かりにくい網膜の浮腫の程度や出血の範囲・深さなどを、断層画像から詳細に観察することができます。また、網膜毛細血管を各層別に造影剤を使用することなく観察できるため、疾患の鑑別や活動性の評価に活用しています。

黄斑OCT.jpg          OCT angio.png

黄斑部疾患の断層画像:加齢黄斑変性に伴う新生血管による変化あり        黄斑部の網膜血管の層別画像

ぶどう膜炎

ぶどう膜炎は、ぶどう膜(虹彩、毛様体、脈絡膜)とこれらに隣接する眼内組織の炎症性疾患です。ぶどう膜炎の原因はさまざまで、全身疾患、自己免疫機序や感染症によるものから、外傷や手術がきっかけで生じるものもあります。全身に関連する疾患が原因であることも多く、全身検索を行い原因疾患に応じて治療を検討することが重要です。また、ぶどう膜炎に伴う併発合併症として白内障や緑内障などがみられることがあります。

当院のぶどう膜炎への取り組み
東京医科歯科大学と連携しています
ぶどう膜炎の原因疾患は多岐にわたり、全身検索を行っても約3分の1程度は原因疾患の特定ができません。難症例にについては、東京医科歯科大学と連携して先進医療である「眼内液・眼内組織を用いた網羅的迅速PCR診断システム」を活用して、原因疾患の究明に努めています。また、ぶどう膜炎に伴う併発合併症に対する手術治療についても対応しています。

関連リンク
ぶどう膜炎とは(メディカルノート)
東京医科歯科大学眼科学教室ぶどう膜外来

角膜疾患

角膜は本来透明な組織であり、眼内に光を取り入れる窓の役割をしています。感染症や角膜変性などにより角膜が混濁すると、視機能にも影響が出てきます。疾患により点眼治療では改善が難しく、手術治療が必要になることがあります。

当院の角膜疾患への取り組み
翼状片手術では再発を起こしにくい手術を行っています。
翼状片が大きくなると乱視が強くなり視力に影響が出てくるため、手術が必要になります。翼状片は手術で切除しても再発することがあり、特に若年者や翼状片が大きい場合には再発するリスクが高くなります。翼状片手術では有茎結膜弁移植を行い、再発を起こしにくいよう工夫しています。

翼状片術前.jpg           翼状片術後.jpg

手術前:角膜が部分的に白い膜で覆われている     手術後:混濁が少し残るものの白い膜は除去されている

帯状角膜変性に対する混濁除去手術を行っています
帯状角膜変性は角膜にカルシウムなどが沈着し、角膜が混濁する病気です。角膜の横方向に帯状に濁りが出現し、混濁が強くなり視力に影響が出てくると手術が必要になります。塩酸でカルシウムの結晶を溶かし、混濁を除去する手術を行っています。

帯状角膜変性術前.jpg           帯状角膜変性術後.jpg

手術前:角膜に帯状の混濁がみられる         手術後:角膜中央部分の混濁は除去されている

診療実績

手術実績(令和元年(2019年)度)

手術件数
白内障手術(水晶体再建術) 497
網膜硝子体手術 13
緑内障手術 16
眼瞼手術 5
角膜手術 5
その他 12
計(※同時手術による重複があります) 548

レーザー手術件数
網膜光凝固術(※新規開始例) 38
後発白内障 後嚢切開術 32
虹彩光凝固術 5
75

抗VEGF抗体硝子体内注射件数
加齢黄斑変性 70
網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫 20
糖尿病黄斑浮腫 25
病的近視における脈絡膜新生血管 2
117

主な医療設備

検査機器

屈折・視力検査機器、眼圧計、自動静的視野計、動的視野計、眼底カメラ、造影眼底カメラ、光干渉断層計(OCT)、超音波診断装置(A・Bモード)、光学的眼軸長測定装置、スペキュラーマイクロスコープ、角膜形状測定装置、HESSチャート、網膜電図計、大型弱視鏡

手術機器

手術顕微鏡(手術ガイダンスシステム搭載)、超音波白内障手術装置、硝子体手術装置、広角眼底観察システム、眼内レーザー装置、冷凍凝固装置、マルチカラースキャンレーザー、YAGレーザー

外来診療担当医

眼科の外来担当表はこちらをご覧ください。

最終更新日:2020年7月30日