代表電話番号03-3444-1181

予約専用電話番号03-3446-8331

各診療科・部門紹介

検査科・輸血科・病理診断科

特色・専門領域

検査科では、信頼性の高い検査結果を迅速かつ的確に臨床へ提供することで診断・治療に寄与するよう努めています。

検査部門の構成は、一般検査、生化学・免疫検査、血液検査、細菌検査、輸血検査、病理検査、生理検査に分かれています。

中央採血室は、検査に必要な外来患者さんの採血を8時30分から17時まで行っています。

輸血科は、安全かつ適正な輸血療法を行うために、血液型検査や交差適合試験等を含む輸血管理業務を行っています。さらに、各診療科との協力のもと輸血用血液製剤の有効利用、適正使用の推進に努めています。

病理診断料は、広い範囲の病気に対応できるよう努力しています。また、当院の特徴のひとつである循環器疾患に対する経験を活かし、研究活動も行っています。

検査科職員の構成

検査科は医師(常勤2名・非常勤7名)と臨床検査技師34名(常勤29名・再任用1名・非常勤4名)で構成されています。

各種認定資格取得者数一覧(取得者は重複しています)  (2020/6/1現在)

認定資格名人数 (人)認定資格名人数 (人)
消化器領域超音波検査士 8 認定輸血検査技師 2
体表領域超音波検査士 6 認定血液検査技師 2
循環器領域超音波検査士 3 緊急検査士 2
泌尿器領域超音波検査士 6 認定臨床微生物検査技師 1
血管領域超音波検査士 2 感染制御認定臨床微生物検査技師 1
血管診療技師 2 劇毒物管理士 3
聴覚検査士 7 特化物作業主任者 3
糖尿病療養指導士 2 細胞検査士 5
日本睡眠学会認定検査技師 1 電子顕微鏡技術認定 1

施設認定

  • 日本臨床衛生検査技師会、並びに日本臨床検査標準協議会認定精度保証施設
  • 日本輸血細胞治療学会輸血I&A認定施設
  • 日本病理学会研修認定施設
  • 日本臨床細胞学会認定施設

他科部門との連携

検査科では、他科の部門と連携して業務を行い、さまざまな医療チームをサポートしています。
糖尿病教室では、糖尿病療養指導士が直接患者さんに検査の説明をしています。そのほか、栄養サポートチーム(NST)や感染制御チーム(ICT)にも参加しています。また、各科治験の検査についても協力しています。

検査科各部門のご紹介

それぞれの検査のご紹介コーナーです。部門名をクリックすると検査の詳細が確認できます。

検体系検査

採血の様子の画像

おもに患者さんの血液、尿、便、その他(髄液や腹水などの体液)を採取したものをいろいろな角度から分析しています。検査部門は大きく分けて6部門あり、同じ材料の検査でも目的によってさまざまな検査項目があります。

採血部門

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採血・採尿室は、2階に設置されており臨床検査技師を中心に採血・糖負荷検査を業務としています。
「採血」という医療行為に対する患者さんの不安を少しでも軽減するために臨床検査技師一同、日々採血技術の向上を図り丁寧な対応をこころがけています。

一般検査部門

トイレの前の尿コップを持っている患者さんの画像
  • 尿の性状の検査や尿に含まれている内容物を顕微鏡で確認しています。
  • その他に、尿を使った妊娠反応検査や便の中に含まれる微量な血液を見つける検査、髄液や腹水などの体液の性状や液中に含まれている細胞を確認する検査を実施しています。

生化学部門

体重計にのっているご婦人
  • 血液中や尿中の酵素や脂質、抗体などを量的に測定しています。
  • 生活習慣病の検査で測定される項目は、主にこちらで行っています。

血液部門

注射器の画像
  • 血液中にある赤血球や白血球、血小板の数や大きさ、形状を調べたり、血液の固まりやすさを調べる検査を行っています。

細菌部門

熱を出して寝ている患児
  • 患者さんに悪さをしている細菌の正体を確認しその細菌に効果のある薬剤の選択や、インフルエンザなどのウイルス抗原迅速検査を行っています。

輸血科(輸血部門)

献血しているご婦人
  • 血液型検査や輸血の準備のための検査と血液製剤の管理をおこなっています。

病理部門

トイレの前の尿コップを持っている患者さんの画像
  • 手術で切り取った組織や、尿・喀痰などのなかに、悪い細胞(がん細胞)などが存在しないか、顕微鏡で詳しく調べる検査を行っています。

生理検査

患者さんに直接検査を受けていただく検査です。注意していただきたい事項がある検査や、検査中にご協力していただくものもあります。これらいろいろな検査を組み合わせることによって診断の助けになっています。

おもな検査項目は次の通りです。

検体系検査

採血・採尿の流れ

受付窓口

月曜日から金曜日 8:30から17:00
採血・採尿をされる方は、最初に1階「再来受付」を済ませてから2階「採血・採尿室受付」にお越しください。
窓口で受付後、採血の「整理番号票」と採尿の容器をお渡しします。
採尿した容器はトイレの中にある窓口の尿置場に提出してください。
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受付を済まされた方

電光掲示板に、お手元の「整理番号票」の番号が表示、または番号が呼ばれましたら採血室にお入りください。
採血室の表示板に番号が表示されている採血台に進み、採血者に整理券が入ったグリーンファイルを渡し椅子にお掛けください。
車椅子の方は、ご案内するまで廊下でお待ちください。
※採尿などの検査の内容により、採血の順番が前後することがあります。
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ご協力ください

採血の前に、ご本人確認のためお名前をフルネームで伺います。次に、消毒液やテープにかゆみや発疹等の過敏症をお持ちでないか伺います。
以下の場合には職員にお申し出ください。
・ワーファリンやアスピリンなど血液をさらさらにするお薬を服用されている方
・採血時に、めまい・意識消失などを引き起こし、気分が悪くなったことのある方
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採血後の注意

・採血後に、青あざや皮膚の下の血のかたまりができないよう、針をさした場所を少なくとも5分
 間揉まずにしっかり押さえてください。
・血液をさらさらにするお薬を服用されている方は、さらに長めに圧迫していただく必要がありま
 す。
・採血当日の入浴は差し支えありません。
・採血後も手指へ広がる痛み・しびれなどが持続することがあります。痛み・しびれが長く続く場合はお申し出ください。

一般検査部門

一般検査室では主に尿や便、穿刺液の検査を行っています。尿検査は、排尿された尿を検査するだけの非常に簡単な検査ですが、さまざまな病気の推定に有用です。
採血室で患者さんにお渡ししている採尿カップにはご本人のお名前の入ったラベルが貼られています。このラベルにはICタグが内蔵されており、尿量不足や遅延検体などを監視モニタで管理することで、検査結果を素早く間違いなく担当の医師にお返しできるようになっています。また、尿検査のほかに便や髄液など(専門的には穿刺液といいます)の検査も行っており、大腸がんの発見や髄膜炎の診断にも役立ちます。

尿検査

  • 尿検査は、尿の成分や細胞をチェックすることで腎臓、肝臓、泌尿器などの病気や、糖尿病などの診断の助けになるとても重要な検査です。採血とは異なり、痛みを伴わずに採取ができて体の状態をよく反映しますので、尿は貴重な検査材料のひとつです。そのほか、ピロリ菌の検査、妊娠のチェックも尿を用いて検査を行います。
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    尿定性検査装置

尿検査の具体的な検査内容

  • 尿定性検査
    色調、混濁、PH、比重、蛋白、糖、ケトン体、潜血、ウロビリノーゲン、ビリルビン、亜硝酸塩、白血球反応の12項目を写真の自動分析器で測定します。
  • 尿沈渣
    赤血球・白血球などの血球成分や、上皮細胞の種類、細菌、真菌、結晶の有無や量を顕微鏡にて検査します。赤血球の形により、出血部位を推測することもできます。

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  • 妊娠反応
    尿を用いて妊娠しているかどうか、子宮外妊娠などの可能性があるかどうか等、診断の補助として検査をしています。
  • ピロリ菌の検査:ヘリコバクターピロリ抗体検査
    胃炎、消化性潰瘍、胃がんとのかかわりが強いといわれている、ヘリコバクターピロリ抗体を尿を用いて調べ、感染の有無を確認しています。
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糞便検査

  • 便潜血(せんけつ)検査
    便に血液が混じっていないかを調べます。特に大腸がんの早期発見に役立ちます。
  • 寄生虫検査
    人体に病害を与える寄生虫や、赤痢アメーバなどの原虫を対象として、顕微鏡を用いて寄生虫卵や虫体の検出、鑑別を行っています。

髄液検査

髄液の細胞の種類や数を検査し、髄膜炎や脳炎など補助的診断や治療経過を知ることができます。

その他の検査

  • 胸水・腹水・関節液などの、細胞の種類や数、関節液結晶成分の検査を行います。
  • 精液検査は、精液の量や精子の数や動き、精子の奇形について顕微鏡で検査します。

生化学部門

生化学検査は臨床検査技師3名が働いており、採血した血液成分を化学的に測定し、検査数値として患者さんに提供しています。また、免疫反応検査は抗原抗体反応を用いて検査数値として表示し、患者さんに提供します。

血液で何がわかりますか?

  • 血液は全身を流れ、様々な臓器を通過します。このため、血液を分析することで腎臓や肝臓、膵yakiimo.png臓、心臓など様々な全身の臓器の健康状態を検査することになります。
  • 免疫反応検査の項目は感染症検査や甲状腺機能など多岐にわたります。特に「腫瘍マーカー」とよばれる癌の診断、治療効果判定に有用な検査も、血液検査でチェックできます。検査をご希望の方は、担当医にご相談ください。

検査にかかる時間はどのぐらいかかりますか?

当検査室では臨床検査・診断に不可欠な項目を、夜間休日かかわらず1時間以内に報告しています(一部の免疫検査は平日のみ検査しています)。緊急検査にかかわる機器は2台ずつ常備し、故障時などの対応に備えています。また、停電時はもちろん災害時も対応できるよう日々訓練を実施しています。

検査結果は信頼できますか?shoumei.png

当検査室の検査値は、日本臨床衛生検査技師会、並びに日本臨床検査標準協議会で保証されています。
質の高いデータを安心してお受け取り下さい。

基準範囲はどのように決められていますか?

近年、検査測定法や標準物質が統一され、測定値はほぼ一定になりましたが、病院ごとにその値を判断する基準範囲は異なっていました。
例えば、血糖が100㎎/dLの患者さんは、他の病院でも血糖100㎎/dLと測定されますが、その値を判断する基準が異なり統一設定されていませんでした。JCCLS(日本臨床検査標準協議会)から明確な根拠に基づく「共用基準範囲」が40検査項目発表され全国の病院でこれを採用し始め、精度保証認証施設である当院も2016年より共用基準範囲を採用しています。hatena.png
また、2020年4月1日より日本国内のALP、LDの測定方法が世界的に普及している測定方法に(IFCC法)に変わりました。これにより日本国内の測定値は各国の測定値と互換性を持つことになり、検査のグローバル化が進みます。

どのような機械で検査していますか?

  • 検体前処理分注搬送システム
     検体の前処理と搬送を行うシステムです。採血された血液を容器に分注し、検査項目ごとに専用の測定装置へと搬送しています。
  • 臨床化学自動分析装置
     タンパク質、脂質、糖質、酵素、窒素化合物、生体色素、生体金属、免疫グリブロン、梅毒、薬物、電解質、イオンなどの検査をしています。

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  • 自動化学発光酵素免疫分析装置
     感染症、甲状腺機能、心筋マーカー、腫瘍マーカー
    内分泌、敗血症、心不全などの検査をしています。

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自動化学発光酵素免疫分析装置

  • 血液ガス分析装置
     血液中のPH、酸素、二酸化炭素などの検査をしています。
    検査室以外に救急外来やICUなどにも同じ機械を設置しており、検査ができるようになっています。
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    血液ガス分析装置

  • その他
     ヘモグロビンA1ⅽ、アンモニアなどの検査も行っています。

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自動グリコヘモグロビン分析計             乾式臨床化学分析装置

血液部門

血液部門では、静脈から採取された血液や医師が骨髄から直接採取した(骨髄液)の検査を行っています。血液は細胞成分と血漿成分に大きく分けられ、細胞成分を調べる血液検査と細胞成分以外の血しょう成分に含まれる凝固線溶因子などを調べる検査があります。
当院で血液検査を担当する3名の検査技師のうち1名は認定血液検査技師の資格を有しています。

血液検査

血液中の細胞成分には赤血球、白血球、血小板があります。赤血球の中に含まれるヘモグロビンというタンパク質の量は貧血の状態を知るのに重要です。白血球の数は感染症等における炎症の程度などを反映します。
白血球は5種類に分類され、どの種類の白血球が増減するかで病気の診断をしたり治療の方針を決めたりします。血液分析装置でも大まかに分類できますが、血液標本を作って染色し、顕微鏡を用いて実際に目で1つ1つ確認しながら分類しています。
血小板は止血に重要な細胞成分で、数が少なかったり機能が低下していたりすると、皮下出血しやすく怪我をしたときに血液がとまりづらくなります。

顕微鏡で見た血液細胞
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赤血球と白血球(好中球)
ピンク色でたくさんある細胞が赤血球で、中央の大きい細胞が白血球です。

自動血球計数装置
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この写真は自動血球計数装置です。
このように2台配備して、365日24時間診療に対応しています。他に、形態学的な分析に欠かせない標本作成用の装置も備えています。

鏡検による白血球分析

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顕微鏡を使用して白血球の種類を分類しています。
この検査で病気の診断に役立ったり、今後の治療方針を決めたりします。

凝固・線溶検査

血液が固まるまでの時間を計測して止血機能に異常がないかを調べています。止血には血小板のほかにもさまざまな成分が関わっています。
出血すると血管内では血の塊である血栓を作り出血を止めようとします(凝固)。
止血が済むと血栓は溶かされて塊がない状態に戻ります(線溶)。
この凝固と線溶のバランスを知るために、いろいろな検査を実施しています。

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自動凝固測定装置
この写真は自動凝固測定装置です。こちらも2台配備して、365日24時間診療に対応しています。処理速度が速いので迅速に結果を報告できます。

そのほかの検査

血液疾患の診断、治療効果の判定に重要な骨髄液の検査があります。外来や病棟に出向き、医師が患者さんから採取するそばで標本を作製します。この標本を検査室で染色し、血液細胞の種類、性状、比率を観察します。白血病やがんの骨髄転移などの診断や治療効果の判定に重要な検査です。

細菌部門

細菌検査室では、病気を引き起こす原因となる細菌やカビなどの病原微生物をみつけ、その病原微生物に対しどの種類の薬(抗菌薬)に効果があるか検査しています。また、患者さんと病院職員を院内感染から守るための検査も実施しています。

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検査の流れ

病原微生物は1mmの1/1000(μm)程度の大きさのため、眼で見ることができません。
そのため、病原微生物に色を付け(染色)顕微鏡で観察し、眼に見える状態(コロニー)に発育させてから、病原微生物の種類と抗菌薬の効果を調べています。

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検査内容

  • 塗抹顕微鏡検査
    採取した検査材料(かく痰・尿など)に存在する細菌やカビを染色液で染色したあと、顕微鏡で観察して病原微生物を推定する検査です。

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  • 培養・同定検査
    かく痰・尿などに肺炎や膀胱炎などを起こす細菌やカビなどがいると、栄養分を含んだ寒天(培地)を使うことで、肉眼でも観察可能なコロニー(最近の集団)に発育します。
    発育の遅い菌の場合は報告まで4日以上かかることもあります。

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下の写真は培地に発育した最近の一例です。白や灰色、ピンクの小さな丸いものが細菌のコロニーです。
菌や培地の種類によりコロニーの色や大きさは違います。

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血液中に細菌が入ってしまうと、心内膜炎や敗血症などを起こす場合があります。
血液の培養検査は緊急性が高く大変重要な検査です。血液中の細菌はとても少ないため、まず血液を培養液の入ったボトルに入れて培養し、陽性になったものについて検査を進めます。

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陽性になった血液培養ボトルと血液培養装置

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  • 同定検査
    コロニーを用いて病原微生物の種類を明らかにする検査です。
    染色し顕微鏡で観察、酵素や糖などを用いた様々な反応により菌名を決定します。
  • 薬剤感受性検査
    培養・同定検査で細菌やカビなどの病原微生物が見つかった場合、どの種類の薬(抗菌薬)に効果があるか調べる検査です。多くの抗菌薬に効果がみられない(薬剤耐性)菌が見つかったときは、医師や看護師に連絡して耐性菌が拡がらないよう(院内感染)予防対策を行います。

菌種同定と薬剤感受性検査に使用する機器とパネル

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・病原体遺伝子検査 2020年6月より院内検査開始
 結核、非結核性抗酸菌症の原因となる菌をPCR検査により調べます。

PCR検査に使用する機器

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  • 迅速検査
    検体を提出後、当日に結果がわかる検査です。当院では次の検査を実施しています。

当院で実施しているおもな迅速検査項目

呼吸器の病気をおこすウイルス呼吸器の病気をおこす細菌尿でわかる呼吸器の病気をおこす細菌下痢をおこすウイルス
インフルエンザウイルス
A、B
A群溶血性レンサ球菌 尿中肺炎球菌 ロタウイルス
RSウイルス マイコプラズマ 尿中レジオネラ菌 ノロウイルス

検査結果報告までの目安

  • 報告までにかかる日数は、細菌やカビなどの種類や量によっても違いますのであくまでも目安になります。
  • 塗抹顕微鏡検査は1,2日になります。
  • 培養・同定検査と薬剤感受性検査では、細菌(肺炎球菌など)は2~7日、カビなどの真菌(カンジダやアスペルギルスなど)は2日~4週、抗酸菌(結核菌など)1~8週程度かかります。
  • 結核菌、非結核抗酸菌PCR検査は1~2日
  • 迅速検査はいずれも30分程度です。

輸血科(輸血部門)

病院内における輸血療法の管理全般を行う部署です。常勤医師1名・非常勤医師1名と、臨床検査技師(認定輸血検査技師2名、常勤臨床検査技師1名)で構成されています。

輸血療法について

  • 献血された血液は、図のように血液中の各成分(赤血球・血小板・血漿(けっしょう・血球以外の成分))にわけられます。分けられた血漿は、さらにそのまますぐに凍結したものと色々な凝固因子(血液が固まるのに必要な成分)や蛋白成分にわけて製品化します。患者さんの病状により各成分の不足や機能低下があった場合に、それぞれの血液製剤を補充するという治療法です。

血液を成分ごとに分ける模式図
  • 輸血科では、以下の製剤を主に取り扱っています。
輸血科で取り扱っている血液製剤
血液製剤名輸血に使用する理由など
赤血球液(RBC) 手術や貧血等の理由で体の中の赤血球が不足した場合に輸血します。
新鮮凍結血漿(FFP) 主に凝固因子(血液が固まるために必要な物質)が不足した場合に輸血します。
濃厚血小板(PC) 血小板が不足し、出血しやすくなった場合に輸血します。
アルブミン製剤 血液中のアルブミンが不足したためにおこる、重度の浮腫(ふしゅ)の改善や体内の血しょう量の確保のために輸血します。
  • こちらは各種製剤の写真です。ちなみにABO血液型によって、ラベルの色が違います。(写真はA型:きいろ)
赤血球液(RBC)
赤血球液(RBC)
新鮮凍結血漿(FFP)
新鮮凍結血漿(FFP)
濃厚血小板(PC)
濃厚血小板(PC)
20%アルブミン製剤
20%アルブミン製剤

輸血科の業務

【輸血に関する検査】
  • ABO血液型・Rh(D)血液型検査
    血液型はたくさん種類がありますが、通常はこの2つの検査を実施します。手術や出産の前や、大きな検査や病気が原因で輸血する可能性がある場合に検査をします。
    検査の方法は、スライド法、試験管法、ゲルカラム法などがあります(現在はスライド法だけでの血液型の確定はしません)。血液と試薬を混ぜて固まるか(凝集反応)をみています。
    写真は試験管法で血液型を判定しているところです。
  • 不規則抗体検査
    あまり知られていませんが、実は血液型にはABOやRh(D)以外にもたくさんあります。輸血や妊娠をすることによって、まれにこれらに対して反応が起こり抗体を産生することがあります。抗体を産生した場合には、その抗体に対する血液型の血液製剤を使うことはできません。このため、患者さんが何らかの抗体を産生していないかを検査します。写真は当院で使用している血液型検査・不規則抗体検査測定機器です。

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  • 交差適合試験
    患者さんの血液と実際に輸血する血液をまぜて反応させ、安全に輸血できるかを確認する検査です。
  • 血液製剤の管理
    血液製剤の取り寄せ・温度管理や在庫数の調整・病棟への払出・使用状況の確認等を行います。必要な時に遅れることなく確実に患者さんの元へ届けること、また血液製剤は献血から作られる貴重なものなので過剰な使用がないよう心がけています。血液製剤は専用の保冷庫で使用直前まできちんと保管しています。

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【その他の業務】

  • 自己血の採取補助と保管kennketu.png
    自己血輸血とは手術や出産に備えてご自身の血液を用いる方法です。自己血には貯血式・希釈式・回収式という方法があります。このうち輸血科では貯血式自己血採取の補助と保管を行っています。
  • 病棟ラウンドの実施
    輸血療法は献血から作られた血液製剤を患者さんに投与する治療であり、広い意味では『移植』と同じです。輸血科から払い出された血液製剤が安全に患者さんに使用されているか、看護科と輸血科の職員が定期的に各病棟へ出向いて手順や状況を確認しています。

当院は日本輸血・細胞治療学会のI&A(査察と認証)の認定施設です。

I&A(査察と認証)とは、輸血部門の機能評価認定制度で、施設が決められた手順に従い安全で適正な輸血医療を実施しているかどうかを学会が認定した第三者が点検・視察(Inspection)し、認証(Accrediyation)する制度です。

病理診断科(病理部門)


組織検査の流れ模式図

【組織検査の流れ】

  • 切り出し:組織内の病変部を確認し、対象となる組織をスライドガラスに載せられる大きさに切り出します。

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  • 薄切:切り出した組織をパラフィンに埋め込み、3μmの薄さに切ります。

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  • 染色:薄く切った組織をスライドガラスに貼り付けた後、染色装置で染色します(組織は無色。顕微鏡観察のためには染色が必要です)。手作業で行う染色もあります。

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  • 診断:染色されたスライドガラスと顕微鏡画像(中:組織の構造を観察できるHE染色、右:結合組織の種類や線維素などを染め分けるアザン染色)

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スライドガラスと組織ブロック  肥大型心筋症(HE染色)   血栓(アザン染色)

術中迅速診断

手術中に採取された病変部の組織が良性か悪性か、転移や病変部の取り残しがないかを迅速に診断する検査です。その結果によって、より適切な手術方法を選択することが出来ます。組織を凍結して短時間で作製した標本を病理医が顕微鏡で観察し、30分以内に手術室へ報告します。

免疫染色

HE染色や特殊染色では確定診断ができない病変は目的に応じた抗体を用いて標本中の抗原を検出する免疫染色を行っています。細胞骨格、細胞表面マーカー、免疫グロブリン、腫瘍マーカー、ホルモンなどを検出します。

細胞診検査

婦人科(子宮頸部・体部)、呼吸器(喀痰・気管支擦過・洗浄)、泌尿器(自然尿・カテーテル尿)、体腔液(胸水・腹水)などの材料から標本を作製し、細胞のひとつひとつの形態を顕微鏡で観察して良性か悪性か、炎症の有無を診断する検査です。

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病理解剖

病気で亡くなられた患者さんを対象として、ご遺族の承諾を得られた場合に限り、臨床診断の妥当性、治療効果の判定、直接死因の解明などを目的に行います。

生理検査

生理検査項目1:心電図、ホルター心電図、平均加算心電図(LP)、トレッドミル(負荷心電図)

主な心電図の検査についてご紹介します

心電図


心電図検査
  • ベッドに横になって、胸と両手首・両足首に小さな金具のような器具を取り付け、検査を行います。
  • 心臓が拍動するときに生じる電気信号をキャッチし、心電計を通して波形として記録します。
  • 脈の乱れ(不整脈)や胸の痛み、動悸などの症状の診断のために行う検査です。
  • 手術を受ける前や、健康診断でも行われています。
  • 短時間で多くの情報を得ることができ、痛みや体への影響もありません。

ホルター心電図

  • 日常生活の中で、小型の心電計を長時間携帯して、心電図の異常や変化を記録します。通常の心電図検査では見つける事が困難な不整脈や、狭心症、心筋梗塞など発見することができる検査です。

ホルター心電計.jpg  ほるたー人型.png  

平均加算心電図(LP)

  • ベッドに横になって、胸と背中に電極を貼り、10分間の安静状態での心電図を複数回記録します。
  • 心筋梗塞や心筋症などの病気によって、心臓の筋肉に障害が発生したか、あるいは発生した疑いがある時に行われる検査です。
  • 心筋梗塞や心室細動など、不整脈による突然死の危険性を判断する上で有用な検査のひとつです。

トレッドミル(負荷心電図)

  • 写真のような電動式で動くベルトコンベアーの上で行います。
  • 最初は歩行からスタートし、徐々にスピードが増します。負担をかけた状態で心電図や血圧の変化を見る検査です。
  • 主に心臓病(虚血性心疾患・不整脈)の診断とその重症度の判定のために行います。

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生理検査2:血圧脈波(ABI)

血圧や血管の検査についてご紹介します。

血液脈波(ABI)

  • ベッドに横になって両腕と両足首に血圧計をつけて行います。
  • 両腕と両足首の血圧を同時に計測し、脈波伝播速度(PWV)や足関節/上腕血圧比(ABI)を測定することで動脈硬化の程度、足の血管に詰まりがないかどうかの評価ができます。
  • 脈波伝播速度(PMV)とは、腕から足首までに脈波が伝わる速度で、この値が大きいほど血管の壁が硬くなっていることを表します。
  • 足関節/上腕血圧比(ABI)とは、腕の血圧と足首の血圧の比で、ABI値が0.9以下の場合、動脈硬化によって血管が狭くなってしまっている可能性が有る事を表します。

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生理検査3:超音波(エコー)検査


超音波検査についてご紹介します。

被爆の心配がないので、小さなお子様や妊娠中の方でも安心して検査が受けられます。当院では腹部、心臓のほか、乳腺、甲状腺、血管など幅広く検査を行っています。
人の耳では聞くことのできない周波数の高い音(20,000ヘルツ以上)を超音波といいます。
この超音波を体の外側から当てて、はね返ってきた反射波を映像化し、臓器の大きさや病態の有無を観察します。また、止まっているものだけでなく、動いているものや血液の流れなども観察することができます。

エコー写真.jpg  エコー絵.png          

検査前の注意点

  • ベッド上で行います。検査時に衣服を脱ぎます。着脱が容易な服装でお越しください。
  • 腹部超音波検査を受ける方は、食事が検査に影響します。検査予約時にお渡しする案内に書いてある注意事項を確認してください。
  • 腹部超音波検査を受ける方は、お水は飲んでいただいてもかまいません。お茶や糖分の含まれる飲み物や果汁、牛乳は飲まないでください。
  • 服薬については外来で医師の指示に従ってください。
  • 腹部超音波検査は膀胱に尿をためていることで、よりクリアに診ることができます。検査の直前に排尿をしないようお願いいたします。

生理検査4:肺機能検査・呼気NO

呼吸器機能検査についてご紹介します。

肺機能検査

大きく息を吸ったり吐いたりしていただき、肺活量・息を吐く速度・肺の中のガス濃度を測定することで肺の機能を調べる検査です。
呼吸器疾患の有無や治療効果の判定、手術前の肺機能の評価等を目的としています。
正確な結果を得るためには、患者さんの努力が不可欠です。大変ですが、技師とともにがんばりましょう。

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呼気NO

一定の勢いで呼気を6~10秒、検査装置に呼出して行います。
吐いた息に含まれる一酸化窒素(NO)の濃度を測定し気道の炎症状態を評価します。
気管支ぜん息では炎症によりNO合成酵素が発現し産生が亢進します。

生理検査5:脳波、筋電図

脳波、筋電図検査についてご紹介します。

脳波

  • 脳波検査は準備から検査終了までおよそ1時間です。
  • 患者さんには奥の部屋でベッドに寝ていただき手前のドアを閉めます。検査技師がモニターを見ながら手前の機械で脳波を測定します。
  • 頭に小さい電極を取り付け、脳が活動するときに出ている微弱な電気信号を、頭皮上から記録する検査です。
  • この波形から脳に関する病気の診断や、治療効果の評価を行います。

筋電図

  • ベッド上で行います。検査時に衣類をめくります。着脱が容易な服装でお越しください。
  • 手足に電極を付け、皮膚の上から弱い電気で刺激して、その刺激によって筋肉が動くときに生じる電気活動を記録します。
  • 神経に刺激が伝わる速さを調べ、神経に障害が発生していないかどうかを見る検査です。

生理検査6:睡眠時無呼吸検査、終夜睡眠ポリグラフィー(PSG)

睡眠時無呼吸症候群の検査についてご紹介します。

睡眠時無呼吸検査

  • 睡眠時無呼吸検査は検査室であらかじめセットした機器を自宅に持ち帰り、就寝前に3つのセンサーをご自身で装着した状態で寝ていただきます。検査は、1日から2日間行います。
  • 指先で測定するセンサーもありますので、マニュキュアはしないでください。また、センサーの装着は患者さんご自身または一緒に説明を受けた方と一緒に行ってください。
  • 睡眠時無呼吸症候群とは、眠っている間に気道がふさがれ、呼吸が浅くなったり(低呼吸)、止まったり(無呼吸)したのちに、大きな「いびき」とともに呼吸が再開する状態が何度も繰り返される病気です。
  • 低呼吸や無呼吸の状態が繰り返されることで、睡眠中に脳に充分な酸素がいきわたらないため、質のよい睡眠がとれなくなります。ついには昼間の眠気で日常生活に支障がでたり、高血圧や心臓病・脳血管障害などの合併症を引き起こしたりすることもあります。

無呼吸 写真.jpg

終夜睡眠ポリグラフィー(PSG)

  • 検査は一泊入院で行います。
  • 頭・手足・口鼻に電極・センサーを取り付けて睡眠していただきます。
  • 睡眠中の10秒以上の無呼吸や低呼吸の有無を調べる検査です。1時間毎の無呼吸と低呼吸の回数を合計した数をAHIという指数で表します。
  • 正常では、AHIは5以下です。AHIが5以上であれば睡眠時無呼吸症候群となります。睡眠時無呼吸症候群の重症度評価はAHI5~15が軽度、15~30が中等度、30以上は重度です。
  • 同時に脳波の測定も行いますので、良質な睡眠をとれているかどうかも分かります。

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生理検査7:尿素呼気試験

尿素呼気試験についてご紹介します。

  • 胃の中のピロリ菌の有無を調べる検査です。検査にかかる時間は約30分です。
  • 検査薬を飲む前と飲んだ後の息を採取し、息に含まれる窒素の量の差を調べます。身体の中にピロリ菌が存在すると、薬と反応して息の中の窒素が増えます。
  • 検査の前には、胃の中を空にする必要がありますので、検査前5時間は飲食や喫煙を控えるようにしてください。
  • ピロリ菌は胃の中に好んで住みつき、胃の壁を傷つける細菌で、胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃癌などの発症と関係があることが明らかになっています。

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最終更新日:2020年8月26日