医療関係者の方へ
簡易懸濁
当院は簡易懸濁法を取り入れています。
錠剤やカプセル剤を水やぬるま湯に懸濁して経口または経管投与する方法です。
粉砕法による薬剤回収率の低下や、微粉末の吸入による医療者の健康被害を回避することができます。また、投与時の再確認や中止・変更の対応が可能になるなどのメリットがあります。
当院では主に「内服薬経管投与ハンドブック」、「簡易懸濁可否情報共有システム」「製薬会社資料」をもとに簡易懸濁可能な薬品を選択しています。
当院では簡易懸濁にクイックバッグを用いていますが、簡易懸濁の器具として他に、懸濁ボトル、懸濁アダプターキャップ、懸濁用シリンジなどがあります。
入院中の患者において簡易懸濁可能な薬剤は、錠剤のままで調剤しています。
簡易懸濁法実施例

(1)容器に薬剤を入れる

(2)20~30mLの温湯を入れる

(3)薬剤が懸濁するまで放置する

(4)こぼれないよう吸い取る

(5)全量吸い取り

(6)コネクタに注入器を差し込み、投与後に水でフラッシュ
クイックバッグを使用した場合

(1)ジッパーを開けてクイックバッグに薬剤を投入

(2)ジッパーから20~30mLの温湯を入れる

(3)ジッパーをしっかり閉じて懸濁完了するまで放置する

(4)ジッパー部分から3回以上折る

(5)コネクター部分を抑えジッパー部分ごと強く握りしめる。投与後に水でフラッシュ
最終更新日:2018年2月28日